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読書記録を中心に日々の生活で考えたこと、思ったことを書き留めていこうと思います。

「東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!」

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少し前に楽天ブックスのランキングで見つけてすぐにポチッと買ってしまった本。中学高校と文系の道を進んできた私。数学なんてもう何十年も関わっていないのではないか、わかりやすく教えるってどういうことだろう、とか考えて買ったと思う。

 

でもよくよく考えてみると私中学校の時は超優等生だったので、数学も毎回テスト8割9割取れてたんだった。つまり、学校で教えるやり方でほぼ理解できていたということ。だから、私はもしかしたらこの本のメインターゲットからは少し外れていたのかもしれない。

 

そして結論から言うと、

数学は、分かったようでよく分かりませんでした!

 

ただ、数学っていうと別の世界、お勉強の世界だととらわれがちだが、実は日常の困りごとを解決するためのツールとして数学が発展してきたんだ、というところが面白い。だから私が一番へえってなったのは、因数分解の仕方でも、解の公式を使わなくても二次関数が解けることでも、ピタゴラスの定理の証明でもなく、ところどころに挟まれていたエッセイ。

映画づくりに因数分解の方法を利用する、パラボラアンテナは二次関数を利用してできている、トヨタの「KAIZEN」って微分積分の発想、などなど。これこそまさに数学的考え方を使用して解決してるってことだよね?

因数分解がどのような考えなのか知っていれば、現実のココで活用しようと思いつくことができる。私が数学にめっぽう弱いことには変わらないので、数式を組んで解決することはなかなかできそうにないが、「いっしょにできるものはまとめてしてしまおう」という因数分解的考え方はできる。「全体を見てもよく分からないから、細かく分けてじっくり見て分析しよう」という微分の考え方はできる。そういう意味で「数学」を知ることができたことがこの本を読んで一番よかったことかもしれない。

 

そしてもっと知りたいと思ったのは2つ。

数学(例えば二次関数、因数分解微分積分)が日常で使われている例。

数学者が社会にもらたした成果の例。

 

知りたいと思ったことを探求していく、本の読み方、していきたいなあ。

 

雲間の間に雨の気配を感じる午後に

2019/11/18